フェイスブックでやられた。

 

我が品種を大事に思っていてくれ、多くの人に紹介してくれたところまでは良かったのだが、ほかの人からの

待ってま~す!

のコメント書き込みに対して

穂木をお渡ししま〜す!

だと。

 

おいおい、キミのタイムラインは私も読んでいるんだぞ。だいいち友達申請してきたのはキミの方からじゃないか。

 

ああ、どうして種苗法はこうもザル法なのか。

品種に権利が付いているということが、どういうことなのかを、なぜ理解しようとしないのか。

私と同じところで農業技術を学んだはずじゃないか。

 

いや、私も種苗法を、我が品種の登録という話が出るまでは、まったく知らなかった。誰かに種苗法を教わったこともなかった。きっと彼もそうだったんだろう。

 

ま、要するに儲かっていないんです。

新品種登録といえば、「夢の印税生活!」みたいな妄想も、なかったわけではない。甘い考えだ、尻が青かった、と言われれば、その通りかもしれない。

 

果種協からもらう金から、農水省に払う登録料と審査料を差し引くと、いまだに赤字という状況を、どの農家が理解してくれようか。

赤字金額もさしたることはないから、このままでも良いんだけど(有名になったから、十分にモトは取ったし)、でも、ね。

自分も新品種登録となれば、いいお小遣いになるとは思っていた。毎月飲み行けるかな、とか、毎年子供をディズニーランドに連れて行って、ホテルにも泊まってきちゃおうかな、とか、そんなことを考えていた。

 

ま、穂木の頒布である程度のお金は取れているから、純粋に赤字ではないんだけど、まあこれもそのうちなくなるだろう。

だいたい、果樹の種苗会社がどれだけ信用できない存在かも、育成者の立場になって分かったことだ。